ポルトガルのVW工場、部品不足で9週間生産停止へ

［リスボン（ロイター）］ - フォルクスワーゲン（VW）のポルトガルにあるオートヨーロッパ工場は、最近国内で発生した洪水の影響でスロベニアのサプライヤーからの自動車部品が不足しているため、9月11日から11月12日まで生産を停止すると労働委員会が木曜日に発表した。

同社は声明で、この期間中従業員を一時解雇するが、現在の状況が従業員の収入にマイナスの影響を与えるべきではないと述べた。

ドイツの自動車メーカーは水曜日、スロベニアの洪水によりサプライチェーンが混乱したため、一部の工場で生産が中断される可能性があると警告した。

同委員会は、人員削減の金銭的条件について話し合うため、９月４─５日に同社と会合すると発表した。

リスボン近郊にある組立工場は、主にコンパクトクロスオーバースポーツユーティリティモデル「T-Roc」を生産しており、同国のトップ輸出業者の一つである。

ウェブサイトによると、オートヨーロッパは2022年に5,000人近くの従業員を抱え、23万1,100台の自動車を生産した。

（レポート：Patricia Vicente Rua、編集：Andrei Khalip、Kirsten Donovan）